催告書の下書きを前にどんな言葉で書くか迷う賃貸管理担当者

催告書(督促状)の文面、丁寧かつ要点を外さず整える書き方

電話・メールで反応が途切れたら、書面で淡々と事実を伝える番です。強弱で迷ったら、「何が未入金で、いつまでに、どうしてほしいか」を正確に。現場で回る最低ラインは次の3点です。

結論:催告書は感情ではなく事実の通知。①滞納の事実(いつ・いくら)、②支払いのお願いと期限、③連絡先を、丁寧な言い回しでそろえれば十分です。

まず、催告書に入れる項目をそろえる

催告書に入れる三つの要素を順に確認する流れ

最低限そろえる項目(現場の最低ラインと優先順位を明記します)。

ポイントは数字の正確さです。入金台帳・口座明細と照合し、金額・対象月・振込先のケタや名義を必ず再確認します。

実務の目安(期限・送付方法・連絡窓口)

複数月・複合費目の書き方と遅延損害金

催告書ひな形(1枚でそのまま使える簡易版)

以下をそのまま貼り付け、【 】内を差し替えてください。大量発生時は「合計+内訳は別紙」でも可。

件名:家賃等のお支払いのお願い(催告)

【ご契約者様名】 様 【物件名】【部屋番号】

平素よりお世話になっております。下記のとおり、当方でご入金の確認ができておりません。お手数ですがご確認のうえ、期日までにお手続きをお願いいたします。

  1. 未入金の内訳(本書作成日時点)

【YYYY年MM月分】家賃【¥】/共益費【¥】/駐車場【¥】/水道料【¥】/その他【¥】 【YYYY年MM月分】家賃【¥】/共益費【¥】/駐車場【¥】/水道料【¥】/その他【¥】 合計:【¥】(内訳は別紙のとおり としても可)

  1. お支払い期限

本書到達日の翌営業日から起算して【5〜7】営業日目の【17:00】まで (休日をまたぐ場合は翌営業日に繰り下げます)

  1. お支払い方法

振込先:【金融機関名】【支店名】【口座種別】【口座番号】 口座名義:【カナ/漢字】

  1. ご連絡先(ご事情のご相談もこちらへ)

【部署名】【担当者名(部署名のみでも可)】 電話:【】/メール:【】/【SMS/LINE/問い合わせフォーム 等、会社で許容する窓口のみ記載】

行き違いで既にご入金済みの場合は、本状と行き違いとなりましたことをご容赦ください。反応がない/慢性的な場合の一文(必要に応じて追記):期限までにご入金・ご連絡なき場合は、契約に基づく対応を検討します。

【会社名/住所/発行日】

(備考)遅延損害金の記載は契約条項に基づき、必要に応じて追記してください。

やわらかく、でも要点を外さない言い回し

きつい言い回しとやわらかい言い回しを見比べて選ぶ賃貸管理担当者

→ ていねい:「○月分の家賃のご入金が当方で確認できておりません。お手数ですが、ご確認のうえお支払いをお願いいたします。」

→ ていねい:「ご事情がある場合は、お早めにご連絡ください。お支払いやご相談が難しい状況でしたら、一度お話をうかがえればと思います。」

主語を「相手の落ち度」ではなく「当方の確認状況」に置くと、責める印象を抑えられます。期限は「できるだけ早く」ではなく日付・時刻まで具体化すると動いてもらいやすいです。

送る前に確認したいこと(チェックリストを現場仕様に)

送る前に、最低ラインの3点がそろっているかを確認します。繁忙時は優先順位の高いものから入れていけば大丈夫です。

最低ライン(これだけは入れる)

優先順位

追加で抜けがちな観点

代替策(できないときの回し方)

免除条件(繁忙時に外してよい最低限)

法的効力をねらった通知や解除の予告など踏み込む文面は、契約条項を確認のうえ、必要に応じて専門家・所属団体・家賃保証会社に事前相談を。書面より前の最初の連絡は家賃が遅れたときの最初の一報、保証付物件の実務は家賃保証会社への代位弁済の依頼手順も参考に。

保証会社・連帯保証人への同送/連絡の基準と多言語対応

社内承認・保全チェックと次の打ち手フロー(簡易図)

催告書を投函し終えて穏やかな表情で一息つく賃貸管理担当者

最後に

完璧を狙うより、「事実→お願いと期限→連絡先」の並びと、期限・送付・証跡の最低ラインを守ること。今日の型をひとつ手元に置けば、次から迷いは減り、現場で回せます。相手の事情に配慮しつつ、記録に残る丁寧な一歩を確実に積みましょう。

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